また違う旅路

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2017.09初めての一筆書き切符で旅行0日目

 

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2017年7月上旬 某所スターバックスにて

今年も旅行の季節がやってきた
「今年の夏もどこかに行こうではないか」
私がそう言うと旅行好きの彼は二つ返事で頷いた
 
 

こうして旅の計画は動き出す。

まずはどこへ行くかを決める
 
「どこに行こうか」
と私が言うと彼は
「どこにしようか」
と言う。
 
中国地方はどうだ、九州はどうだ。など言いながら旅行先を話し合う。
この広大な日本にはまだまだ行きたい場所というのが幾万と存在する。
貧乏性の私はその中から時間や金が許す限りできるだけ詰め込んだ計画をたてるのだ。
そうたやすく決まるものではないということは容易に想像できる。
 
(2時間後)
 
「どこに行こうか」
と私が言う。
「どこに行こうか」
と彼が言う。
 

決まらない旅路

まだ決まっていないのである。西も東か北も南もさえ決まっていない。
この二時間の進捗はまさしくゼロ。
ただ男二人がスターバックスでカスタマイズを楽しみながらラテを飲んでいるだけの二時間だ。
 
こういうときはアホなことを言う
飯田線に行こう」
そう言うと彼は飯田線に親でも殺されたのだろうかという血相で
「絶対に嫌だ」
と言う。
 
私がここに行こうあそこに行こうと無茶なことをいっても”絶対に”という言葉を用いてまで否定するところは飯田線ぐらいだ。
もし本当に飯田線に親が殺されていたらどうしようと思いながらも恐る恐る聞いてみると、昔祖父と一緒に行ったがめちゃくちゃ辛かったとのこと。誰も死んでいなくてよかった。
 
「どこに行こうか」
 
 

そして振り出しに戻る。

よく考えてみよう。
この広大な日本には魅力あふれる土地が数え切れないほどある。しかし我々には時間、金、また地理上駅から近くなくてはならないという制約がある。特に我々学生に対し強く訴えかけてくるやつが金だ。いかに旅費を安く抑えるかこれが肝となる。
 
旅費を抑えるとなれば必然的に近場となる。果たしてどこに行こうか
 
そうなれば近場で行ったことのない魅力ある路線、飯田線だ。
 
彼には申し訳ないが、私は飯田線に一度も行ったことがなかったので行ってみたかった。その為今回の旅行に組み込んでやる気満々であった。
 
 

1日で決まるはずがない 

我々の旅行企画会議が1回で終わった試しが無い。
 
たいてい旅行の一週間前に焦って決めることになる。ひどいときは前日に宿から切符まですべて決めたことすらある。それも日帰りや1泊の旅行ではない。3泊4日の旅行である。
 
私も彼と何度か旅行に行っているから、1日で決まらないことは想定済みだ。そういうときはこう言う
 
「日程だけ確定させよう」
 
日程さえ確保してしまえば我々を制約するのは金だけだ。
金は多少抑えることができるが、日程はそうは行かない。バイトで忙しい大学生が4日連続で開いている日など早々あるはずがないからだ。
 
 

ぎりぎりになり

2017年7月下旬 某所スターバックス
 
我々の旅行企画会議の場は決まってスターバックス
ここで本格的に旅路決めが始まった。
私は紙もペンもノートパソコンもラテもプランも持っている。完璧な装備だ。
 
 
私が飯田線を経由する一筆書きルートを2プラン紹介した。
  1. 名古屋(中央本線)辰野(飯田線豊橋東海道線)というルート(小周りプラン)
  2. 名古屋(高山本線)富山(新幹線)糸魚川大糸線)辰野(飯田線豊橋東海道)名古屋というルート(大周りプラン)

 

 

細かな路線は省略してある。
 
私が適当な紙に上記2プランの路線図を書き説明すると、彼はこういった。
飯田線の東側にも線路がある」
確かに飯田線の東側に同じく中央線から東海道へと伸びる身延線という線路がある。
 
山手線と同じぐらいの感覚で駅がある飯田線と比べると駅間も広く、中央線が南に下った部分から伸びているんので、路線自体も短い。
 
私は身延線という線路があること自体知らなかったため行って見たいという好奇心が勝り、あれだけ押した飯田線ルートはすべて廃止となり、飯田線身延線に置き換える形となった。
 
 

そうして徐々に決まる旅行企画

ルートは富山の環水公園にもう一度行きたいという理由で大回りルートとなった。
大まかなルートが決まればあとはもう早い。細かいところを詰めていき、1日あたりの大雑把な予定を組み、宿泊地を出し、旅費を計算する。
 
旅行に行く事自体が目的の一つとなっている我々旅行族にとって旅行先を決めるというのも時間がかかることなのである。しかし、その時間が最も夢が膨らむ楽しい時間であるのは言うまでもない。
 
 
1日目に続く